写真は書籍画像
昨年の秋くらいから、「話し方」に関する書籍が増えたように感じている。それだけ、話すことを苦手と思っている人が多いのだろう。話すことによほど慣れていないと、自分の声に自信が持てないということが少なくない。また、自分の耳で聞いているその声は、相手に届いている声ではない。だから、よけいに話すことは難しい。
今回、紹介するのは『話し方は「声」で変わる』(フォレスト出版)。著者は、島田/康祐さん。東京音楽大学音楽学部音楽学科(声楽専攻)卒業。聖徳大学大学院音楽文化研究科音楽表現専攻(声楽)修了。声のプロフェッショナルでもある。アカデミックをベースに構成された、声の秘訣はいままでにない新鮮さを感じる。
なぜ、音大に進学したのか
――まず、音楽に関するキャリアだが、高校のときに、音楽センスが開花し東京音楽大学(声楽専攻)に進学する。卒業後は、音楽の教師を目指し大学院に進学する。
「運が悪いというか、大学の卒業のときに地元北海道での音楽教員採用枠がなかったのです。この状況は大学院の修士課程を終了しても変わりなく、採用枠がありませんでした。それならばと、留学費用を貯めるべく、私は海外へ留学することを考え、比較的報酬の良かったNHKの新規受信料開拓営業の仕事を始めることにしたのです。」(島田さん)
「住宅街·工事現場、自衛隊基地の周辺、どれだけいろいろなところを回ったことでしょう。とく
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