家から離れ、寄宿舎で暮らす学生たちは、自分で生活を律する習慣を身につけなければならない。朝、うるさく起こしてくれる親もいない。勉強をしなくても、先生から呼び出されることはない。結果はすべて自分で引き受けなくてはならない。言うは易く行うは難し。なかなか自分のコントロールができない若者たちは、自分を監督するAIが欲しいと思う。多数の学生が、「AIに何を望むのか?」の期末課題に、こんな願いを書いてきた。
例えば、こんなふうに。
「宿舎で宿題をしていると、つい携帯が気になって触り始める。するとたちまち数時間がたってしまう。ダイエットを決意しても、おいしいものを見ると、腹の皮が破けるほど夢中になって食べてしまう。過ちを犯すのは、情緒的で、性懲りがないからだ」
「もともと自己管理意識が薄弱なので、私が怠けそうなときに、『おい、しっかりしないといけないぞ』と注意喚起してくれるようなAIが欲しい。そうすれば、あらかじめ注意を集中することができるし、自分の怠け心に警戒信号を発することもできる」
「いろん作業が重なってしまい、どういう順番に手を付けていいか迷ったときに、何を先に、どのぐらいの時間をかけてやればよいのか。何を後回しにして、じっくりやればいいのか。アドバイスをもらえれば大いに助かる。AIであれば、ビッグデータの中から、私の性格や作業の速度、他人の経験などを合わせて分析し、正しい答えを導き出
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中国人学生の考える 「望ましいAI」④
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