ジョブ理論は、間違いなく次世代のイノベーション・バイブルだ!~私とイスラエルと、時々カレー~
2017年も残すところわずかとなりました。1月に目標を立てた方は、無事に達成できましたか? 私なんかは、正直なところ、今年の目標がなんだったかなんて、すっかり思い出せません…。
今回のコラムは、勝手ながら、私の一年の振り返りとともに、世の中の革新的成功の理由を解き明かすクレイトン・M・クリステンセン著「ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム」(ハーパーコリンズ・ジャパン)をご紹介します。
時代は「消費」ではなく「雇用」へ。“片付けられるべき”ジョブ理論。
「なぜそのミルクシェイクを買ったのですか?」
このような問いを受けて、正確に答えを述べることができる生活者は、ほぼいないでしょう。価格?味?デザイン?おそらくそのようなワードが出てきたとしても、それは生活者の本音ではないことは自明です。
では、本書でいう、“ジョブ・レンズ”という視点を取り入れてみるとどうでしょうか。
「すみません、ちょっと教えてください。どういう目的(ジョブ)のためにあなたはこの店に来てミルクシェイクを買ったのですか?」
実際にこのような視点でのインタビューを実施したそうです。すると、面白いことに、価格や味といった話ではなく、さまざまな切り口で生活者の思考を抽出することに
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