本当の自分自身の意図につながったところからビジネスを創り出す
このシリーズでのコラムもいよいよ最終回となりました。これまで、顧客、組織、社会などのさまざまなステークホルダーとの対話について触れてきました。そして、締めくくりのテーマは「内なる自己との対話」です。
本コラムは、次の三つのパートで構成しています。
■企業の中にいるあなたは、本当のあなた自身ですか?
■私たちのビジネスは、どんな「私」が創り上げているのでしょう
■「内なる自己との対話」からビジネスを創り出す
企業の中にいるあなたは、本当のあなた自身ですか?
私はコンサルタントという仕事上、ビジネスの場面での対話のファシリテーションを任せられる機会が多くあります。その場面は企業内、業界内、そして業界をまたいだマルチステークホルダーでの対話などさまざまです。
そのとき冒頭のグランドルールとしていつもお伝えすることがあります。「肩書や立場を横に置いて、対等な一人の人間として対話してください」とお願いするのです。複数の企業が参加する場合は、「名刺交換はイベントが終わってからにしてください」と、あえてお願いする場合もあります。そうしないと、どうしても肩書ベースの形式的な会話となってしまい人と人がつながりにくいのです。
しかしよく考えてみると、自分でそんなお願いをしておきながら、それは何だかとても不思議なことだと感じます。私たちはわざわざそんな
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