年末調整の仕組みを知っていても、確定申告での医療費控除については詳しく分からないという方はいらっしゃいませんか。制度は知っているけれど面倒そうだとか、それほど得するようでもないと思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、医療費控除の確定申告をしない方も、少しだけ制度を知っておくと役に立つことがあるかもしれません。
確定申告で行う医療費控除
医療費控除を簡単にに言えば、医療費の支払いが家族(本人と扶養家族だけでなく、生計を一緒にする家族全員を指します)全体で10万円以上となる場合、超過額分を所得から除いて、年末調整で一度確定した所得税を再計算するという制度です。
結果的に、“医療費 - 10万円”分、一年間の所得が少なかったことになり、所得税の算定基礎額が下がるので、所得税と翌期の住民税が安くなります。実際には、所得税還付金が指定の銀行口座に振り込まれ、翌期の住民税計算に減額された所得額が反映されます。場合によっては、医療費控除の申告を行ったことで、自治体に支払う保育園の保育料が安くなることもあります。なお、医療費そのものが戻ってくるわけではありません。
確定申告の医療費控除の手続き
医療費控除の確定申告は、それほど面倒ではありません。分からない点は、税務署の相談窓口や国税庁のサイトで確認すれば大丈夫でしょう。
申告の手順としては、1月1日~12月31日までの医療費の領収書や通院に使
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