オーストリアで国民議会(下院、定数183)選挙後、連立交渉を続けてきた中道右派「国民党」のセバスチャン・クルツ党首と極右政党「自由党」のハインツ・クリスティアン・シュトラーヒェ党首は15日、「連立交渉は成功裏に終わった」と述べ、連立政権の発足で合意したことを明らかにした。
▲国民党と自由党、連立政権発足で合意(2017年12月15日)=「自由党」公式サイトから
10月15日の国民議会選で国民党はこれまで第1党だった社会民主党(ケルン党首)を抜いて第1党に復帰し、自由党は得票率約26%で第3党に躍進。国民党と自由党両党からなる新政権は議会で113議席を占める安定政権となる。なお、国民党から首相が出るのは11年ぶり。
国民党はメルケル独首相の政党「キリスト教民主同盟」(CDU)の姉妹政党。2015年に中東・北アフリカから大量の難民が欧州に殺到した時、メルケル首相は当初、難民歓迎政策を実施したが、隣国オーストリアの31歳のクルツ外相(当時)はいち早く難民が殺到するバルカンルートの閉鎖、監視の強化に乗り出した。難民対策で意見が分かれていた欧州連合(EU)でもクルツ党首の難民政策を評価する声が高まっていった。ラインホルト・ミッテルレーナー党首が今年5月突然辞任すると、クルツ氏は国民党党首に就任し、国民的人気をバックに総選挙で国民党を第1党に押し上げた。
一方、自由党は“オーストリア・ファース
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最年少首相と極右党の新連立発足
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