「安倍晋三記念小学院」誤報に見られる論理的誤謬
2017年5月8日、衆議院予算委員会において、民進党・福島伸亨衆議院議員(当時)は、財務省が開示した森友学園の小学校設置趣意書に関する質問を行いました。福島議員は、籠池泰典森友学園理事長の証言を基に、財務省によって黒塗りされたタイトルの部分には「安倍晋三記念小学院」と書かれていると主張し、「そもそも最初の設置趣意書がその名前(安倍晋三記念小学院)であったからこそ様々な忖度がなされ、特例措置が講じられることになった。」と結論付けました[参照映像]。
ところが、2017年11月22日に自民党の和田政宗参院議員がその設置趣意書を入手し、黒塗り部分には「安倍晋三記念小学院」ではなく「開成小学校」と書かれていたことが判明しました[産経新聞]。趣意書には安倍晋三記念小学校の校名が記されていたと報じていた朝日新聞は、籠池氏への取材に基づいたことを理由に誤報を釈明しました[朝日新聞]。朝日新聞が事案の当事者である籠池氏の証言のみで不確定な事実を認定したことは、マスメディアのスタンスとしていかがなものかと考えますが、その朝日新聞以上にセンセーショナルにこの事案を報道して大衆を扇動したのは、籠池氏の虚偽の主張を一方的に放映したテレビメディアであったものと考えます。
テレビ朝日「報道ステーション」では、籠池氏の一方的な主張を収録した映像を放映しました。この映像には「朝日新聞撮影」というテロップが入って
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