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唯一神教の聖地「エルサレム」の使命

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予想されていたことだが、現実となってきた。中東アラブの各地でエルサレムをイスラエルの首都に認知すると発言したトランプ米大統領に抗議するデモが発生し、エルサレムやガザ地区で一部暴動となり、死傷者が出ている。トランプ大統領はツイッターで自身の発言を弁明している。中東から遠いホワイトハウスで服務する大統領にとって、「エルサレムがイスラエルの首都」発言はメキシコ国境線に壁を作るといった選挙公約と同じで、多くある公約の一つに過ぎなかったかもしれないが、中東に住むアラブ人たちは自分たちが住む家屋に爆弾を投じられたようなショックを受けたわけだ。
▲ エルサレム旧市街南西部にあるシオンの山
トランプ大統領の発言で最大の受益者はもちろんイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相だろう。汚職容疑で司法の捜査の手が迫ってきている首相にとって、トランプ大統領の発言は文字通り、クリスマス?プレゼントかもしれない。一方、最大の被害者はやはりパレスチナ人だろう。トランプ大統領の発言はイスラエルとパレスチナの「2国国家和平案」への“死の接吻”を意味するといった声すら聞かれる。
ニッキー・ヘンリー米国連大使は8日、緊急招集された安保理会議で、「米国の決定は中東の和平目的の実現を前進させるものだ」と主張したが、多くの安保理メンバーは、「国連決議に違反する決定」という声が支配的だった。ウィ―ンのホフブルク宮殿で

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