相手を変えてしまう“魔法の言葉”
中学生や高校生が主役の青春ドラマで、よく次のような台詞を聞いたことがありませんか?
不良ぶってる男子生徒と彼が気になる女子生徒の会話としましょう。
「俺は見たとおりの不良だぜ。かっぱらいや喧嘩もしょっちゅうだしな」
「不良ぶったってダメよ。私には○○君が本当は優しい人だってことがわかっているんだから」
ドラマの展開だと、二人が惹かれ合い、彼女の絶体絶命のピンチを彼が命がけで助けるという流れにでもなりそうですね(笑)
「○○君が本当は優しい人だってことがわかっているんだから」という台詞は、実は人間心理を巧みに突いた言葉なのです。拙著「説得の戦略」P218に書いたように、人は自分に貼られたラベルに従った行動をする傾向が強いのです。
あなたにも心当たりはありませんか?
「〇〇さんは頭がいいねえ」「〇〇さんは親切だねえ」「〇〇さんはいい人ですね」…ということを言われると、なんとなくその気になって、少なくとも「いい人ですね」と言ってくれた相手の前では「いい人」であろうと努力したような経験が…。
人は誰しも、「いったい自分がどのような性格なのか?」「自分が他人の目にどのように映っているか?」がわからずに不安を抱いています。
「いっそ誰かに決めて欲しい」という深層心理を持っているのです。
占い師は人間のこのような深層心理を利用して、誰にでも(多かれ少なかれ)当てはまるようなことを言って、相手の
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