「人生100年時代の楽しい働き方」シンポジウムが無事終了した。登壇者の発言・会場からの意見は示唆に富んでいた。
「労働慣行」という言葉に象徴されるように、働き方は法制度よりも慣行に縛られている。「すみません、子供が熱を出したので先に帰ります。」という社員に対して発する、「すみません、なんて言わなくていいよ。」という先輩の一言が労働慣行を壊していく。
政府は「働き方改革」に取り組んでいるが、「働き方改革」という言葉が社会に「雰囲気」を作り出し、「長時間労働はやめよう」などと多くの企業が動き出したのはよいことだ。
フリーランスや副業という形で楽しい働き方を実現した登壇者は、自分が働くことでどのように社会に役立つか、自ら考えることの重要性を強調した。働き方が変わっていくこれからは、一人ひとりが「個人としてのビジョン」を持つ必要がある。
ビジョンを持って企業を飛び出しても、すぐに安定した働き方ができるわけではない。増してや官庁を辞めて政治家を志しても当選できるとは限らない。楽しい働き方の実現には、この苦境の期間が乗り越えられるように、家族の支えやフリーランス仲間との助け合いが重要である。
働き方改革は、始業から終業までいっせいに働くという今までの働き方を変える。フリーランスや短時間労働・テレワークなど、高齢者・障害者・病人・外国人など、多様な人々による多様な働き方を受け入れる必要がある。し
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