日銀の黒田総裁は、11月13日のスイス・チューリッヒ大学における講演で、「金融仲介機能への影響という点では、最近、「リバーサル・レート」の議論が注目を集めています」と発言し、市場関係者の注目を集めた。黒田総裁はリバーサル・レートについて以下のように説明していた。
「これは、金利を下げすぎると、預貸金利鞘の縮小を通じて銀行部門の自己資本制約がタイト化し、金融仲介機能が阻害されるため、かえって金融緩和の効果が反転(reverse)する可能性があるという考え方です。」
リバーサル・レートについては、講演議事要旨の注釈に「Markus K. Brunnermeier and Yann Koby (2017), “The Reversal Interest Rate: An Effective Lower Bound on Monetary Policy,” mimeoを参照」とあり、米国のプリンストン大学のブルネルマイアー教授の論文を引用した。リバーサル・レートとはブルネルマイアー教授が考案した概念で、金利がある一定水準を下回ると、かえって貸し出しなど金融仲介機能に悪影響を与えるとの議論である。
リバーサル・レートの議論は、大胆な金融緩和策の副作用ともいえるものであり、何故、黒田総裁はこのタイミングで、この議論を海外の講演で紹介したのか。
日銀は長短金利操作付き量的
スポンサーリンク
日銀総裁が指摘したリバーサル・レートの議論
最近の投稿
- In court filing, Drake alleges UMG and Spotify artificially inflated popularity of diss track ‘Not Like Us’
- EU’s outgoing antitrust chief regrets not moving faster & breaking Big Tech’s grip
- Cleo Capital launches cybersecurity accelerator to help undo the ‘crushing burden’ of online threats
- 40代キャリア女性が悩む「賃貸」か「購入」かの住宅事情。老後を見据えた住まいの選択は?
- 「朝礼 11/25」感動立国実現に向けてのキャスティングボード、B.ワン、B.ネクストクラブを盛り上げる」
- 今すぐ2万円を作る方法20選
- #286『自意設定×評価』
- 開発計画の最適化ということ
- 【研修レポート】ビジネスの本質は"サクセス"。サクセスに向き合えなくなった組織は死んでいく。
- Cardless swipes up $30M to build a new generation of co-branded credit cards
コメント