税制改革法案の成立は、一旦のヤマ場を迎えています。
上院予算委員会は28日、共和党議員のリードして12対11で税制改革法案を可決。本会議での採決は、30日に行われる目途が経ちました。同委員会では、財政タカ派で10年間で1.5兆ドル近い財政赤字の拡大に異論を唱えたボブ・コーカー上院議員(テネシー州)、個人オーナー企業に多いパススルー事業体への税額措置を求めていたロン・ジョンソン議員(ウィスコンシン州)の2人が反対票を投じる可能性があったものの、クリアした格好です。特に外交委員会の委員長を務める重鎮であるコーカー議員はトランプ大統領との派手なツイッターを通じた応酬が取り沙汰された背景から、反対にまわるリスクが囁かれていたため、ホッと一息ですね。
今後は以下の段階を経て、晴れて税制改革法案が正式に成立する運びとなります。
(作成:My Big Apple NY)
30日に上院が税制改革法案を成立させた後、今度は両院協議会で下院案と一本化する作業に入ります。一本化を経て、上下院がそれぞれ採決を行い、最後に大統領が署名して晴れて成立となります。
ここまでは共和党議会の目標通り、年内にも成立するかのごとくスムーズに進んできました。問題は、共和党上院が足並みをそろえられるかどうかです。
造反した共和党上院議員と言えば、医療保険制度改革法(オバマケア)の撤廃・代替案移行を葬ったマケイン議員(アリ
コメント