最近はメールやLINE等の文字伝達ツールが発達し、電話で会話する機会がめっきり減りました。堀江貴文氏は「電話をかけてくる相手とは仕事をするな」と書いているくらいです。
確かに、電話は相手の状況に関わりなく呼び出し音が鳴るという欠点があります。
昔の固定電話は呼び出し音が大きかったので、風呂やトイレに入っていても呼び出し音が聞こえ、慌てて出るとセールスの電話でひどく立腹したという話もありました(遠藤周作氏のエッセイと記憶しています)。
学生時代の友人のF君は、朝の5時前に自室の電話が鳴ったので「はい、Fです」と出たところ「ええ、Yさんじゃないの!朝早くから困るなー!!」といってガチャリと切られたそうです。
寝ぼけ眼(まなこ)でもう一度布団に入ったFくん、次第に猛烈に怒りがこみ上げてきて目が冴えてしまったそうです。
私のアパートでの飲み会で勢いづいたSくんが同級生のM君に、「こちら東大の教務課ですが、君はフランス語の成績が悪すぎる。留年を覚悟しなさい」と電話をしました。
M君が始終神妙な態度だったと聞き、すかさず私が「よう!元気してる?」と電話をしたら、「大変なことになった…俺は留年しなければならなければならない」と嘆きました。
私から受話器を受け取ったSくんが事情を明かすと、しばらくの沈黙の後「バッキャロー!!」という大声が周囲にいた私達にも聞こえてきました。
友人同士とはいえ、かな
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