韓国紙中央日報(日本語電子版)15日トップ記事に「文大統領、ベトナム戦参戦に謝罪……『心の負債』がある」という見出しの記事があった。そして書き手は「7泊8日の歴訪日程のうち知られていないことが一つある。 それは文大統領が過去、韓国の『ベトナム戦派兵』に対してベトナムの国民に謝罪をしたという事実だ」という。
▲フィリピン・マニラで開催された文大統領の記者会見(2017年11月14日、韓国大統領府公式サイトから)
文大統領の謝罪表明は11日午前のチャン・ダイ・クアン国家主席との首脳会談の中で出たものではなく、同日夕方、ベトナム・ホーチミン市で開催されたエキスポ2017年の開幕の映像祝辞の中で述べたものだ。日本に対し謝罪要求を繰り返す文大統領はベトナムでは「心の負債」を感じると吐露し、ベトナム国民に向かって「民間人殺害など」に対して謝罪を表明した。
韓国軍がベトナムに派遣されたのは、北ベトナム共産軍の侵攻に対し、守勢気味の南ベトナム軍を支援するため米軍と共に戦うことが目的だった。文大統領が感じる「心の負債」とは、対北ベトナム軍との戦いではなく、戦争時の民間人殺害などに対してだというが、中央日報(日本語版)の見出しは誤解されやすい。その点、韓国大統領府側も恣意的に曖昧にしている。
ちなみに、韓国大統領府の説明では、文大統領がチャン・ダイ・クアン国家主席との首脳会談でベトナム戦争に言及しなか
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