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習近平とトランプが並んだ故宮の中心軸

経済ニュース
中国が「国賓訪問+(プラス)」の待遇で迎えたトランプ米大統領の初訪問だった。2日間の滞在中、エネルギー、製造業、農業、航空、電気、自動車などの分野で総額2500億ドルを超える貿易契約・投資協定を手土産に渡され、ビジネスマンの大統領はさぞご満悦だったに違いない。
数千年に及ぶ王朝体制の中で培われた接待文化において、中国の右に出る国はない。だからこそ、一つ一つの行事に深い意味が込められている。はっきりとしたメッセージとして伝えられることもあれば、相手に悟られないよう巧妙に仕掛けられることもある。
私が今回注目したのは、習近平国家主席と彭麗媛夫人が11月8日、中国入りしたばかりのトランプ大統領とメラニア夫人を北京の故宮博物院に招いたことだ。同博物館は一般公開されているが、この日は貸し切りとなった。
新華社より引用
両国夫妻は、近代に入って増築された宝物館の宝蘊楼(ほううんろう)でお茶をし、故宮内で京劇の上演を楽しんだ。新華社の公式報道は、習近平がトランプに対し、
「故宮は中国の歴史文化を理解するうえで不可欠の窓だ」
と説明したと伝え、次のように続けた。
「習近平夫妻はトランプ夫妻に同行して三殿を参観した。両国元首夫妻は内金水橋を渡って太和門を越え、壮大で威厳ある太和殿広場で記念撮影をした。両国元首夫妻は故宮の中心軸に沿って、太和殿、中和殿、保和殿を参観し、三つの大殿に込められた“和”の中

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