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「ヤヌス神」小池百合子の失敗と日本政治の明日 — 佐藤 鴻全

経済ニュース
都知事公式Facebookより:編集部
この記事のポイント
小池新党が今回総選挙で大敗した原因として、生煮えの経済政策、「排除の理論」で踏み絵を踏ませた事、自ら出馬しなかった事等が挙げられている。
しかし、根本敗因は安全保障政策で保守に舵を切った事自体にあり、保守に軸足を置きながらも左側にも顔を向けて翼を伸ばす「ヤヌス神」戦略が機能しなかった為である。
これは、現下の日本では保守二大政党制が成り立たない事を意味するが、保守二大政党制でなければ深化、解決しない国政の課題が多く、その確立は引き続き模索されるべきだろう。
小池新党の大敗
小池新党の「希望の党」が今回総選挙で大敗した原因として、生煮えの経済政策、「排除の理論」で踏み絵を踏ませた事、自ら出馬しなかった事等が挙げられている。
だが、憲法や安全保障の問題を曖昧にして民進党と合併した場合、逆に「野合批判」が起こっただろうし、東京都知事を辞めて自ら衆院選に出馬すれば、「都政放り出し批判」が起こっただろうから、後者2つについてはタラレバ的批判の要素が強い。
確かに「排除発言」については、もっとソフトな「政策の一致は重要だと考えております」等の言い回しをし、希望の党で公認しなかった民進党議員に対しては刺客を送り込まずに緩い連携を図っておれば、立憲民主党を作った枝野幸男をあそこまでヒーローにせずに大敗は避けられたというのは当たっている

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