今日(米国時間1/26)、Googleの親会社、Alphabetは、きわめて好調な四半期決算を発表した。アナリストの予測を大きく上回っただけでなく、さらに印象的な要素は、ここしばらく低下を続けていた重要な数値が成長に転じたことだろう。
その数値というのはクリック単価(cost-per-click)だ。クリック単価は広告の価値を測る重要な指標だが、対前期比で1%の上昇をみせた。対前年比では依然として18%のマイナスだが、今期のわずかな上昇はGoogleの広告ビジネスにとって重要な一歩だ。モバイル化と共にオンライン広告市場では競争が激化としているとはいえ、Googleの広告が他のプラットフォームに脅かされれてはおらず、依然として中心的な地位を占めていることを示すものだろう。
クリック単価の低落傾向はここしばらくGoogleが苦しめられてきた問題だった。まず昨年、2016年の第1四半期に、クリック単価が対前年比で減少した。このときは対前期ではプラスマイナスゼロだったが、その後は両者ともマイナスに転じた。Googleはクリック単価の低下を補うために総クリック数の増大を図らざるを得ないことになった。もちろんクリック総数は対前年比で増加を続けており、今期は47%アップしている。
今四半期の好調な決算発表を受けてAlphabetの株価はアップし、Googleの時価総額には数十億ドルが加わった。
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