日本企業の不祥事発覚、外国人専門家はこう見る
日本を代表する大企業の間で、不祥事の発覚が相次ぎました。
ここに目を付けたのが、CNNマネー。“日本企業に何が起こったのか?(What Happened With Japan Inc?)”と題した記事を掲げ、日本人以外の専門家のコメントを紹介し、その背景にメスを入れます。
シドニー工科大学で企業統治セクターの所長であるトーマス・クラーク氏は、「質にこだわる日本文化を反映した不幸なる産物」と語り、出世を狙う幹部への忠誠心こそ経営不振の原因と指摘していました。イエスマン社会が不正を横行させたということでしょう。
所属する部署の仲間とランチや飲み会など、一緒にいる時間が長い点も特徴。
(出所:Gonzalo Malpartida/Flickr)
日本企業と言えば、勤続年数が長ければ長いほど昇給の機会が増え福利厚生が充実するという見返りがありました。しかし、キャピタル・エコノミクスの日本担当であるマルセル・ティエント氏に言わせれば、こうした流れが「内部告発によって失職や降格となる恐れを生んだ」といいます。
テンプル大学アジア研究センターのジェフリー・キングストン教授は、市場シェア拡大や利益追求を目指す過程で「手抜きが生じ、不都合なニュースもいつか霧散するとの期待から闇に葬られる」との見解を寄せていました。中国や韓国、台湾の台頭などグローバル化に伴いサプライチェーンでの競争激化も、日本企
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