会社員時代には、あって当たり前だったはずの仕事場ですが、起業すると、どこで仕事をするかを考えなくてはなりません。インターネットが普及し、パソコン1つで様々な仕事が行えるようになった昨今、独立時に事務所を借りない人が増えてきました。
そして、時代に呼応するかのように、日本では2010年、神戸市のコワーキングスペース「カフーツ」の誕生を皮切りに、オープンなスペースを仕事場所として共有するコワーキングスペースが普及し、以前よりも安価に仕事場所を確保することが可能です。
コワーキングスペースの特徴の1つは、個室のような区切られた空間ではないという点です。企業でも従業員の席を固定しない、フリーアドレス制を採用しているところがありますが、コワーキングスペースは、まさにそんな仕事場所といえます。利用者の席を固定しないことで、お互い効率的に作業スペースを使うことができ、結果的に利用料はとても安価になります。
また、月額契約利用のほかに、ドロップインという一時利用(1日利用など)の料金設定を設けているところも多く、普段は自宅で作業し、打ち合わせなどで必要なときだけドロップインで利用するといった使い方も可能です。私の周りには複数のコワーキングスペースのドロップインを繰り返し、その後、月額利用をするようになったフリーランスのデザイナーもいます。コワーキングスペースはまだ歴史が浅く、発展途上なため、スペー
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