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中国の政治を理解するための視点⑤

経済ニュース
習近平氏(新華社通信より引用:編集部)
新学期で大学内の諸行事に忙殺され、ブログの更新が遅れてしまった。
そうこうしているうちに一昨日(10月14日)は、第19回党大会のお膳立てをする第18期中央委員会第7回総会(7中全会)が閉幕した。中華文明にせよ、中国共産党の歩みにせよ、習近平は、伝統の継承や原点の回帰をさかんに強調している。習近平の新理念や新思想、新戦略がしばしば語られるが、「毛沢東思想」に比すべきオリジナル性はもともとない。習近平は当初から、「空談誤国、実幹興邦」(空論は国を誤らせる。着実な仕事が国家を振興させる)とのスローガンを掲げており、理論よりも実践を重んじる政治家だ。
根っこには「紅二代」の血とともに、父親の習仲勲から受け継いだ色濃い農民の血が混じっている。
習近平は同世代の若者と同様、文化大革命期、都市の学生に肉体労働を経験させる下放政策によって農村生活を経験した。大雑把に言えば、中国共産党は地主の土地を小作農に分配する土地改革を通じて農民を組織化し、農村に拠点を築きながら、都市を基盤とする国民党を包囲する形で政権を奪取した。だから指導者の大半は農民出身で、父親の習仲勲も「私は農民の子だ」が口癖だった。
習近平は15歳の時、陝西省の延安市梁家河村に送られた。父の故郷である同省富平県からは北東へ350キロ。乾燥した黄土高原の山あいにへばりつくように広がる村だ。習近平

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