人生において、どんな場面でも“交渉”はつきものです。
営業時の商談や金額の交渉といったビジネスでのシーン。あるいは人とのコミュニケーションにおいても交渉の場面は多々発生します。
その駆け引きで勝てば自分の都合の良い方向に持っていけますが、負ければ損失を被ることもあります。
私たちがより良く生活していくうえで、交渉術は欠かせない能力の1つです。
そこで今回は、心理学者の内藤誼人先生に、交渉を有利に進める方法と、相手から仕掛けられた時の対策を解説していただきます。
あらゆる交渉の場面で使えるので、ぜひ実践してみてください。
日本人が交渉ベタなのは「横綱相撲」好きだから? 先手必勝で交渉を勝ち取れ!
それでは早速、交渉を有利に進めるためのポイントを解説していきましょう。
まず、交渉という“勝負ごと”で勝つためには、必ず先手を取ること、すなわち「こちらから先に条件を出す」ということが圧倒的に大切です。
間違っても、後手に回って相手の条件を先に受け入れてはいけません。
交渉において最初に提示する条件を「アンカー(錨=いかり)」と呼び、これが交渉結果に影響を与えることを心理学では「アンカリング」と言います。
「アンカー」、つまり条件を先に投げ込むことによって、相手はその条件の範囲からあまり動けなくなります。
最初に自分から「アンカー」を投げ込み、先手を打つことで交渉を有利に進めることができ
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