僕はこうして育休を取った
小鬼VS小鬼
眠りから覚めつつあるわが娘コケコが、なんというか、コンテンポラリーダンス(※1)のような動きをしている。妻が笑う。一方キッチンには、静かな後悔に襲われている僕がいた。
ああ、もっと料理の習慣を身に付けておくんだった!
コケコ、生後2カ月半。半年間にわたる僕の育休も、2カ月目を迎えた。
妻に任せきりだった食事の支度を、これからは俺もやろう。そう考えて、最近は台所に立つようになった。しかし料理が不得手な僕は、20分と書かれたレシピに45分かかってしまったりする。ひとまず2皿に1皿は俺、ぐらいのシェアからはじめてみたものの、はっきり言って足を引っ張っているのだ。
黙って見守る妻に感謝(驚)しつつ(※2)、上達を急ごうと思う。育休取らなきゃこんなチャンスもなかっただろうな。育てられているのは、僕である。
食事といえば、コケコの「体重増加が緩やかすぎる」と妻の通いはじめた助産院で指摘された。でもこれを解決するためには、コケコが欲する欲しないにかかわらず、授乳回数を増やさなくちゃいけない。必死で寝かしつけたコケコを、授乳のためだけに何度も起こすことになるのだ。
それで深夜や早朝、コケコの安眠をぶち壊す悪役を僕が演じるわけだが、「心を鬼にする」のはあまりにつらいので、せめて心を「小鬼」にする感覚でやっています。小鬼はむしろコケコじゃね?と思
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