配送キャリアは「競争」から「共創」へ――物流業界が一致団結し、物流の生産性向上の実現に向けて第一歩を踏み出すかもしれない。
ヤマトホールディングスは10月5日、関東と中部の2拠点を結ぶ関西の物流拠点「関西ゲートウェイ」の稼働を受け、三大都市圏の幹線輸送において同業他社との共同運行の導入を進めていく方針を明らかにした。
同日に行われた「関西ゲートウェイ」の開所式典で、山内雅喜社長らが言及した。
「関西ゲートウェイ」はスピーディーかつ高効率な輸送ネットワークと付加価値機能を一体化させた総合物流ターミナル。
総合物流ターミナル「関西ゲートウェイ」の外観)
既存の「厚木ゲートウェイ」「中部ゲートウェイ」と連携。「関西ゲートウェイ」の稼働によって、三大都市圏における多頻度、高効率な大量スピード輸送を実現するためのスピード輸送ネットワークが実現するという。
ヤマトHDでは、この三大都市圏の物流拠点を結び、多頻度運行を実現する構想を「ゲートウェイ構想」と呼んでいる。従来は日中に集荷した荷物の移動を、夜から深夜にかけて幹線輸送で行っていた。
「ゲートウェイ構想」は、日中からゲートウェイ間の多頻度運行を実施。スピード納品などを実現していくという。
こうした環境が整ったことを受け、山内社長は開所式典で「同業他社とのシェア輸送を実行し、物流業界全体の生産性向上を実現していきたい」と言
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