PDCAって、ちゃんと回せているのだろうか
PDCAというキーワードがビジネスシーンでごく普通に使われる時代になりました。でもこれ、期間限定・単発というキャンペーン型の仕事をしてきた人間には、案外苦手な作業かもしれません。概念としては分かっていても、結局は「PDC」で終わってしまう。つまり次のファインディングスにつながらず、実行した施策の効果を測るだけになってしまう。あるいは「PDC」をうまく「A」につなげることができているのやらできていないのやら、なんとなくよく分からないまま進んでしまう、といったことが起きがちです。
一方、PDCAを回し続けるプロたちもいます。主にはデジタルの領域、特にネット広告の運用などでゴリゴリに(といった言葉がよく使われるのですが)成果を追い掛けてきた経験のある人たちです。ここでは、メディアもメッセージも高速でPDCAを回し、どんどん最適化していく。つまり確率の高い方に発信を集約していくことにより、数字的な成果は上がっていきます。
これは非常に重要な方法論なのですが、マーケティング活動全般という視点から見ると、目指す「成果」が必ずしも「最適化による数字改善の結果」に限らないという難しさがあります。
最適化のためのPDCA、探索のためのPDCA
例えば、多くの人に認知されること、多くの人がコンバージョンしてくれること、できるだけ安いコストで顧客を獲得すること。そうい
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