KDDI、KDDI総合研究所、クーガーは、ブロックチェーン技術Enterprise Ethereumを活用したスマートコントラクトの実証実験を開始する。KDDIは今回、同技術を推進する団体Enterprise Ethereum Alliance(EEA)に加入したことも合わせて発表した。
実証実験の対象分野は携帯電話の修理業務である。携帯ショップでの店頭修理申し込みから修理完了までの情報共有を対象とし、リアルタイム性、プライバシー情報の流通制御、オペレーション効率化の可能性を検証することを目的とする。また修理事業とは別の事業であるリユース(再利用)サービスとのシステム間連携の可能性も検証する。例えば、修理時点で修理価格と機種変更価格、中古市場価格を比較して、最適な選択肢を自動判別して顧客に提示できるかを検証する。
修理業務を対象とする背景について、クーガーの代表取締役 CEOの石井敦氏は「携帯端末の修理業務は、ショップ、配送、修理と複数の事業者が連携する必要があり、ブロックチェーン技術が有効となるユースケースといえる」と説明する。将来的には、多数のデバイス間の情報共有にブロックチェーン技術を適用するようなIoT分野も視野に入れているとのことだ。「IoT分野向けに、IOTAやBigchain DBのような技術も興味を持って調べている」(石井氏)。
スマートコントラクトはブロックチェー
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