前編・中編・後編にわたって、オムニチャネルコンサルタントである逸見さんへのインタビューをお届けしています。今回は中編をお届けします。前編を読んでいない方はコチラ
――極論、開発以外全て関わるということですね。
そういうことです。これまで語られてきたオムニチャネルってかなり狭い話をしているように感じます。販売の”仕組み”の話をしていることがほとんどで、ネットで注文できて店で受け取れるとか、宅配も選べるとか、それだけでオムニチャネルだと言っている。
企業活動そのものということになると、IT担当や商品担当だけの問題ではなく、商品を供給している取引先との繋がりや、彼らの倉庫や生産ラインつまりサプライチェーンの繋がり、新規/既存顧客へのそれぞれのアプローチ、内部的な話では、先ほどの評価の話も関わってきます。さらに、Amazon PayやApple Payのような新しいものが入って来ても、システム担当や会計担当が理解しなければ会計計上できないですよね。また、このような時間のかかる投資計画は5年先の話まで理解しておかないといけないので、社長は全部覚えておけません。そこは経営戦略がちゃんと理解していて、「それはこういう投資計画で話を聞いています。ただし、毎年ここまでの売上規模になったらですよね」とか「利益が出るようになったらですよね」というように正しく理解しておく必要があります。仕組みの話から
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