大切な人に会う時には、いい印象を持ってもらえるようにしますよね?それがフレーミングです。身なりを整えたりプレゼントを用意したりして、自分の印象をよくしようと努めるでしょう。
実はこのフレーミングはUXの分野でも非常に重要で、見過ごしてはいけないことなのです。フレーミングがもたらす影響について、詳しく紹介します。
不適切なフレーミングがもたらすもの
私たちは同じ質問でも、どう聞かれるかによって違う答えを返します。ユーザーリサーチの参加者に「あの製品をどれだけ好きですか?」と聞くのと、「あの製品についてどう感じますか?」と聞くのとで、全く異なる回答を得るでしょう。前者でたずねた場合、参加者は後者でたずねられた場合よりも正確性に欠ける回答を行います。「好き」という質問は、製品に対して参加者がある程度以上の好意的な感情を抱いているのを前提にしています。しかし本当は、好きという感情は全くないかもしれず、結果として本心とは違った意見を引き出してしまいかねません。
前者の質問に答えた参加者には、おそらくフレーミング効果が発生しています。これは、人間が持つ意見や考えは、情報をどう提示されるかによって大きく変化するというものです。こうした問題が発生するため、リサーチの際には質問内容に注意を払わねばなりません。今回のケースでは「感じる」という単語の方がバランス
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