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「モンテリギ」してみませんか?

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2017年4月、ソウル漢江で「モンテリギ大会」が開催された。「モンテリギ」とは、放心して何も反応がなく、魂が抜けた状態を意味する俗語だ。この大会に3500人が参加し、著名人や韓国以外の国籍の人もいた。

大会コンセプトは「開放感のある漢江の公園で現代人の脳を休ませよう」。ルールは、こうだ。① ボーッとして何もしない状態を維持 ② 参加者の心拍数を90分間測定 ③ その間いかに安定していられるか、を競う。寝たり食べたり、携帯電話をいじったり、雑談を交わすことは許されない。14年に始まったこの大会のニュースはSNSで話題になり、今や一部の人たちだけのブームとはいえない。忙しい現代社会の中で人々が、ボーッとできる時間を心の底から求めている証しに私には思える。

産業界のかつての主役は電球だった。1879年、エジソンの白熱電球実用化以来、私たちの脳は、昼だけでなく夜も働くことを求められてきた。2007年1月、スティーブ・ジョブズがiPhoneを発表し、今ではコミュニケーションの世界でスマートフォンが主役の座を占めている。就寝するときでさえ、私たちは枕元のスマートフォンに気を取られている。

いわば脳は、24時間OFFのない状態で稼働させられている。脳は機械ではない。有機体だ。休息、睡眠を取らなければ新しいタスクを実行できない。だから、モンテリギが人々に共感されている

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