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専用電波が利用効率を下げている

経済ニュース

日本経済新聞に『駐車場料金 ETC徴収の実験公開 中日本高速』という記事が出た。高速利用料金の支払いに使うETCで駐車場料金の精算を行うシステムを開発中だそうだ。
出来て当たり前で何の驚きもないシステムだが、なぜわざわざ公開実験を行うのだろう。それには電波免許の在り方が関係している。
ETCにはDSRC(専用狭域通信)という技術が用いられ、5800メガヘルツ帯の周波数が占用されている。この専用周波数の用途を広げるように総務省に電波免許の使用条件を定めてもらうために、中日本高速は公開実験を実施したわけだ。
ETCの専用周波数がETCにしか利用できないのは利用効率は悪く、他用途にも利用できれば効率は上がる。電波の有効利用という観点では中日本高速は正しい方向に動いている。
駐車場料金の精算はDSRCでしかできないだろうか。そんなことはない、スマートフォンからBluetoothやWiFiで支払えばよいからだ。BluetoothやWiFiのように用途を限定しない汎用電波の利用なら、SNSメッセージを交換している隙間時間に駐車場料金を払うこともでき利用効率は一層上がる。一般に、専用周波数よりも汎用電波のほうが利用効率は高い。
わが国には、過去の経緯で専用周波数が与えられたが普段はほとんど使っていない電波が多数存在する。これを汎用電波に移せば周波数に空きが生まれ、この空きを汎用電波に利用させる

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