写真は書籍画像
最近、予想以上に、毎日忙しくなってきた。今はほぼ毎日タクシー帰り。シャワーを浴びて、死んだように眠ったら、夜明けと共に起床し、すぐさま出社。こんな生活を半年近くほぼ休みなく続けていた。体力には自信のある私であったが、度重なる休日出勤と深夜残業に、さすがに身体が悲鳴を上げ始めていた。
今回、出版した『007に学ぶ仕事術』は、日常の理不尽を取り上げたケーススタディになる。特に組織には暗黙的で明文化できない理不尽が多く存在する。しかし、職務として取組んでいればチャンスが生まれることもある。私たちの働き方の意義について、007を通じて問題提起をすることが本書の狙いでもある。
上司がトラップを用意していた
どの案件も気を抜けず、周囲を見回しても、役に立つ人物はいない。それどころか、問題が発生するたび私に責任転嫁してくる上司の存在。まさに疲労困こん憊ぱい。青息吐息である。そんな状態だというのに、直属の田中部長が「有望な若手を集めて飲み会を開催したい」と私を誘ってきた。私は飲み会が嫌いだ。
今回は時間がないことから断ったのだが、そんな立場を知らない田中部長は「ちょっと仕事ができるからってカッコつけやがって!ん?」と舌打ちをした。その瞬間、私の怒りは沸点を超えた。怒り心頭に発した私は、鋭い目つきで田中部長をにらみ、「少しは仕事をしたらどうですか?」と嫌みたっぷりに言ってやった。
そ
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