ヤマト運輸は10月1日、宅急便の受取場所を全国の宅急便センターに指定すると、運賃を54円割り引く個人向けサービスを開始する。
サービス名は「宅急便センター受け取りサービス」。宅急便、クール宅急便、宅急便タイムサービス、超速宅急便、宅急便コンパクトの5つに適用する。値引きの対象は個人の利用者で法人は対象外。
宅配便取扱個数の急増や再配達の増加などにより、配送ドライバーの人手不足が深刻化するなか、宅配便センターでの荷物の受け取りを促すことで、配送効率の向上を図る。
「宅急便センター受け取りサービス」と「各種割引」を併用した場合の運賃例
ヤマト運輸は2017年4月、宅配事業の収益性向上や労働環境の改善を目的に「デリバリー事業の構造改革」を発表した。現在、運賃値上げや宅配便取扱個数の適正化を進めている。
荷物の再配達を削減するため、コンビニ受け取りや宅配ロッカーの設置を推進しており、「宅急便センター受け取りサービス」を開始することで一層の再配達削減を目指す。
国土交通省が2015年に発表した再配達に関する調査結果によると、2015年時点で宅配便の約2割にあたる約7億4000万個が再配達となっており、年間9万人に相当するトラックドライバーの労働力が費やされているという。
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