Wired日本語版に「コンパニオンロボットには「人間と絆が深まりすぎる」という問題がある」という記事が掲載された。元になった英語版記事のタイトルは「Companion Robots Are Here. Just Don’t Fall in Love With Them」。英語のほうが「恋に落ちる(Fall in Love)」とより直接的である。記事の内容は、ヒトはロボットに動機や意識があるように思い込みがちなので、そうした心理の悪用を避けるため人間との「絆」を作り過ぎないように工夫するメーカーも登場した、というもの。
ロボット技術の進展は急速である。市場に提供され始めたコンパニオンロボットは家族のアシスタントとして役に立つ。音楽を流したり、動画を撮ったり、高齢者が薬を飲み忘れないよう声がけしたり、障害をもつ人を助けたりする。ヒトがそんなロボットを家族の一員として受け入れるようになると、悪人がコンパニオンロボットを使って高齢者からから金銭をすり取ろうとするかもしれない。子供もそんなロボットを生きたペットのように勘違いするかもしれない。記事は、ヒトとロボットの関係性が深まり過ぎないように工夫するべきと指摘している。
先日も犬型ロボットAIBOの「お葬式」が営まれた。ロボットを受け入れやすい日本人に悪人が働きかけたら、Wiredが危惧するような事態が本当に発生するかもしれない
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