写真はイメージを伝えるために書籍より引用。
「師匠との出会いは、そんな落胆と驚きと声にならない悲鳴からだったの」。本書はこのような出だしではじまる。今回は、『マジ文章書けないんだけど』(大和書房)を紹介したい。主人公の、浅嶋すず(大学生/画像右)と、謎のおじさん(文章の達人/画像左)によって、掛け合いが繰り広げられる。
著者は、朝日新聞メディアプロダクション校閲事業部長の前田安正/氏。まさに文章のプロである。35年間にわたる新聞校閲の知見が、わかりやすく盛り込まれている。プロが説明するわかりやすさとは“こういう事”なのかと驚きを禁じ得ない。読者は文章を書くことの面白さをあらためて実感することだろう。
「5W1H」で最も重要なのが「Why」
最初に次の文を読んでもらいたい。
--ここから--
私は大学で吹奏学をしていた。しかし、いまはもうやっていない。やめたわけではないのだが、トロンボーンはクローゼットにしまったままでほこりを被っているのではないか。なぜやめたわけではないのかというと社会人になってからする機会がなくなったからだ。だからやめたわけではないということなのだ。いつかまた始めたいと思っているが、社会人でやっている人がなかなかいない。未来のあなたはもう一度トロンボーンを吹くべきなのだ。
--ここまで--
この文の意味は通じただろうか、それとも何を言いたいのかわからないだろうか。
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