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「対米従属」という笑い話:『知ってはいけない』

経済ニュース

知ってはいけない 隠された日本支配の構造 (講談社現代新書)
矢部宏治
講談社
★☆☆☆☆

北朝鮮が「水爆実験」をやったと発表した。このまま放置すると対米攻撃が可能になり、日米同盟の枠組が変わってしまうが、北朝鮮の攻撃対象になっている日本は「憲法の制約」で主体的に作戦を立てられない。本書はそういう日米同盟の複雑骨折を知るマンガとしては役に立つが、「知ってはいけない」ことは何も書かれていない。
そのコアは「日米安保の裏には、米軍が基地を任意の場所に置ける地位協定(当初の行政協定)がある」という話に尽きるが、これは日米同盟を批判して丸山眞男が指摘したことだ。
行政協定はまた安保条約に根拠づけられています。時間的または論理的には、講和条約―安保条約―行政協定という順序ですが、むしろアメリカ政府の狙いからいえば、行政協定あってこその安保条約であり講和条約なので、そのことは岡崎・ラスク会談による行政協定締結の見透しを俟ってはじめてアメリカ上院が講和条約の批准をとり上げていることからも明瞭です。(「『現実』主義の陥穽」)
彼がこれを『世界』1952年5月号に書いたのは、まさに安保条約の発効したときだった。彼をリーダーとする知識人が「全面講和」を主張したのは、それが本書のいう「対米従属」を決定的にするものだったからである。
それを21世紀になって「隠された日本支配」と称するジャーナリスト

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