[youtube https://www.youtube.com/watch?v=r2U6eRqyISU?ecver=1&w=560&h=315]
「大学無償化」が与野党で盛り上がってきたが、見ていて奇異に感じるのは教育バウチャーという言葉が出てこないことだ。例外は橋下徹氏ぐらいで、彼は5年前に大阪市で塾のバウチャーを導入したが、これは「無償化」とは似て非なるものだ。
政党がバウチャーという言葉を使わないのは、この言葉に対する反発が強いためだろう。私が民主党の勉強会で提案したときも、幹部が「バウチャーという言葉が出ただけで日教組が絶対に認めない」と否定したが、逆にいうと単なる表現の問題だともいえる。
東京都が年収760万円未満の世帯に私立高校の授業料44万円を給付するのもバウチャーに近いが、都立高校は今でも(年収910万円以下は)全面無償化だ。その目的は消費者の選択の自由を増やすことなので、公立も私立も同等に支給対象にすべきだが、まさにそれがどこの国でも(公立学校の)労働組合が強く反対する理由である。
バウチャー(金券)という言葉も、日本人にはなじみがない。これはフリードマンが『資本主義と自由』で使った言葉だが、彼は大学には「出世払いの教育投資ファンド」を提案した。これは自民党の提案した奨学金と似ているので、出世払いの奨学金といえば抵抗が少ないかもしれない。
どっち
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塾や専門学校にも使える「出世払いの奨学金」を
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