『島耕作の事件簿』への疑問 人生100年時代の生き方提案を
『週刊モーニング』で、『島耕作』シリーズの最新作版『島耕作の事件簿』がスタートした。課長編の設定で、怪事件に巻き込まれ追われる身になった島耕作を描いたものだという。原作は樹林伸が担当し、元々の著者である弘兼憲史は作画を担当する。
ファンとしては読まざるを得ないのだが、一抹の不安と違和感があり、まだ読んでいない。そして、『島耕作』シリーズに対する想いはますます複雑になってしまった。
改めて『島耕作』シリーズのパワーはまだまだ健在だと感じた次第だ。番外編やコラボ作品によりファン層を広げようという意図を感じた。小学館の『ドラえもん』、ダイヤモンド社のドラッカーは麻雀のドラを超えるWドラとして出版界に君臨しているが、同様に講談社にとって『島耕作』シリーズはキャラパワーの強い大事なキャラクターであることを再確認した。
一方、ファンとしては、ここは苦言を呈さなければならない部分でもある。ここ数年、ずっと私が感じていることなのだが、弘兼憲史氏も、講談社も、『島耕作』シリーズを安売りしていないか。いや、前述したようにこれらの新しい取り組みはファンサービスでもあり、キャラクターや作品を長生きさせるための施策であるとも捉えることはできる。実際、外伝的に始まったヤングシリーズは楽しむことができた。番外編的な作品も一通り持っている。
しかし、今、必要なのは、『島耕作』の直系シリーズである『会長島耕作』の
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