民進党の代表選挙は盛り上がらないが、意外に大事である。今の情勢では前原氏が当選すると思われるが、民進党の94議席という勢力は中途半端で、選挙協力なしには生き残れない。民進党というのは過渡的な政党で、いずれ再編されるだろう。
今の与野党のポジションを「大きな政府/小さな政府」と「改憲/護憲」という2軸で分類すると、図のような感じだ。小池百合子氏は石破氏に近いと思われるが、政策はよくわからない。枝野氏は問題外である。
小泉政権の位置づけには異論があるだろうが、彼は憲法改正を提案していない。保守合同以来、改正を提案したのは安倍首相が初めてである。岸田氏に代表される自民ハト派は池田勇人以来、憲法を改正しないで「解釈改憲」でやってきた。
この図を見ると一目瞭然なのは、ほとんどの政治家が「大きな政府」に固まっていることだ。大きな政府か小さな政府かという世界標準でみると、異常な政府債務を抱えながら財政拡大と量的緩和を続ける安倍首相は「超リベラル」であり、世界標準の「保守」に相当する政党が日本にはほとんどない。
これは異常な現象で、どこの国でも財政負担を増やす政党はリベラルに好かれ、保守層にきらわれるが、日本では巨額の国債発行というバッファができたので、全政党がリベラルになってしまった。しいていえば石破氏と維新がやや財政タカ派だが、維新は今のままでは生き残れない。
だから政界再編は避けられない。
スポンサーリンク
「保守」のポジションがあいている
最近の投稿
- サンリオ 田口歩氏「Sanrio+を軸にファンエンゲージメントを強化し、海外顧客対応を推進」
- 日本製鉄によるUSスチールの買収計画の失敗に思うこと
- 「トランプ・マスク組」のブロマンス(bromance)の行方
- シリア新政府が外交活動を開始:石破政権はまたもや遅れを取る?
- 母の死後、親友が誰も弔問に来ず 「悲しみと怒りですぐに連絡先をすべて削除」と語る女性
- デマを言いふらす友人、しれっと新年の挨拶LINEを送ってきてドン引き「もちろんスタンプで終わり」その後、ブロックした女性
- 経営の神様が一発で見抜いた「絶対に勝負に負けるタイプ」の特徴 – 「超一流」の流儀
- CAM 寺本隆彦氏「若年ビジネスパーソン向けの人気シリーズ確立と広告ソリューション多角化で新R25を新たなステージへ」
- アップル、Siriのプライバシー侵害訴訟で和解金150億円の支払い合意
- 今後の初任給額の推移予測から「投資信託ランキング」の見方まで 「気軽に学べるマネー知識」の記事まとめ
コメント