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朝日のAED記事問題:誤報と隣り合わせの地方支局のメカニズム

経済ニュース
AEDの記事を出稿した朝日新聞新潟総局(グーグルストリートビューより引用)
新刊『朝日新聞がなくなる日 – “反権力ごっこ”とフェイクニュース』(ワニブックス)の発売を28日に控えていることもあって、朝日新聞の報道に注目しているこの頃だが、きのう中村祐輔先生が取り上げた、朝日新聞のAEDに関する記事が波紋を広げている。中村先生は医師の視点からの厳しい批評であったが、私からは元新聞記者の立場から少しだけ補足しておきたい。
「AEDを使えば助かった?」某新聞社の無神経記事
中村先生が提起する「医療関係者でない人が、目の前で人が倒れた時に、落ち着いてAEDを使うことができないのは当たり前」という問題については、AEDの講習を義務付けることで多少クリアできるかもしれないが、「一般の人たちには、脳に問題があって倒れたのか、心臓に問題があって倒れたのか、判断できる材料などないに等しい」という“そもそも”のところでの指摘に対しては、たしかに朝日の記事は反ばくできる材料が見当たらない。
もちろん朝日の記事には複数の医師のコメントが複数載っており、記者も専門家への取材はそれなりにしている。しかし、それでも遠く異国の地にいる医学者から異論がこうも簡単に出てしまうのは、「AEDの啓蒙活動」というストーリーに決め込みすぎた可能性は排除できない。
朝日新聞におかれては、AEDの専門家から中村先生への再反論が

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