ホワイトハウスからの人員流出継続、ウォール街の巨人も去る
スティーブ・バノン首席戦略官が辞任した同じ日、ウォール街の大物がトランプ米大統領の許を去りました。
その人物こそ、特別顧問だったカール・アイカーン氏。2017年8月時点の年収が159億ドル(約1兆7,500億円)とされ、ただでさえ富裕層で知られる3G政権の総資産を1人で一段と押し上げていましたよね。
18日にトランプ米大統領宛てにリリースした声明では、自身が請け負った特別顧問はホワイトハウス内の正式な役割ではなかったものの「超党派間での論争」を回避するために辞任を決断したと明かしています。「超党派間での論争」というのは、行政管理予算局(OMB)の傘下にあり規制の審査を担当する情報・規制問題室の室長に就任したネオミ・ラオ氏の存在があります。
アイカーン氏は米大統領選からトランプ氏を支持し、規制緩和の必要性を訴えてきました。その結果、ラオ氏のOIRA室長とアイカーン氏の立場の違いが問題視されたというわけです。アイカーン氏は、書簡で「超党派間での論争」が「政権とラオ氏の重要な任務に暗雲を投げかけたくない」と説明していました。
というのは、表向きの理由です。アイカーン氏がどうしても辞任を表明すべきだった背景こそ、“利益相反”です。同日にリリースされたニューヨーカー誌の記事が決定打となり、政権との関係を断ったとみられています。
アイカーン氏は、ガソリンを精製する上でエタノールなどバイオ燃料
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