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「むら社会」と「無縁社会」の日中比較

経済ニュース
山西省の農村(写真AC:編集部)
かつて、中国の大多数を占めていた農民の、排他的な「むら社会」の自治力を見た者は、国民党が来ようが、共産党が来ようが、しょせん外套を着替えるようなもので、膠のように皮膚に密着した衣は容易にはがれないと考えた。だが毛沢東はマルクス主義と抗日闘争を合体させ、この自治組織を解体して手中に収めれば、過去の皇帝を上回る偉業が果たせると考え、実行した。伝統を封建主義として切り捨て、自分の思想を打ち立てる大胆さを持った。
鄧小平が始めた改革開放の結果、農村から都市へ大量の労働者が流れ込み、すでに都市人口が農村人口を上回った。共産党を支えていた農民が土地から切り離されて分散し、下層階級に転落していく「無縁社会」が生まれている。その一方、党が既得権益集団として腐敗し、大衆から遊離した。このまま放置すれば、過去の王朝崩壊と同様、大衆の蜂起によって共産党という外套も脱ぎ捨てられる。その危機意識の中から生まれたのが習近平政権である。
習近平の父、習仲勲は毛沢東とともに農民を組織し、建国を成し遂げた革命第一世代である。習仲勲は「私は農民の子だ」と言い続け、習近平は「私は黄土の子だ」とそれを受け継いだ。いわゆる紅二代として、親の築いた財産を失うわけにはいかないという責任感、使命感は非常に強い。彼の目には、無縁化し、疲弊する農民の姿が映っている。彼の祖先は、飢饉に見舞われて故郷の

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