当方は15日、仕事部屋で窓から入ってくる早朝の微かな風を肌に感じながら、このコラムを書きだした。15日は日本では72回目の「終戦の日」だが、オーストリアを含む欧州カトリック教国では「聖母マリアの被昇天」の教会の祝日であり、同時に休日だ。教会に通わない労働者も15日の休日をもたらしてくれた聖母マリアに感謝する一日だ。
▲「無原罪の御宿り」=バルトロメ・エステバン・ムリーリョ画(ウィキぺディアから)
「聖母マリアの被昇天」といってもキリスト教圏外の人々にとってピンとこないだろう。簡単にいえば、聖母マリアが霊肉と共に天に昇天したという日で、ローマ法王ピウス12世(在位1939~58年)が1950年、世界に宣布した内容だ。もちろん、聖書にはそのようなことは一切記述されていない。その意味で、キリスト教会の伝承に基づいた教義といえる。
ポーランドやスペイン、ポルトガルなどの南欧諸国では熱心な聖母マリア崇拝が広がっている。聖母マリアを“第2のキリスト”のように崇拝する信者も少なくない。キリスト信者でない人にとって、「マリアの処女懐胎」と共に、霊肉と共に天に昇天したという「霊肉被昇天」という教義は少々荒唐無稽だろう。キリスト教会の中でも、東方正教会はマリアの肉身昇天ではなく、霊の昇天と受け取り、マリアの昇天を教義とは受け取っていない。
参考までに言及すると、キリスト教社会で長い間、神は
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終戦の日と「聖母マリア」の休日
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