ブログで100万の秘訣ってなに?
詳しくはコチラ

握手をする中国とお辞儀をする日本③

経済ニュース
中国は、数々の少数民族による王朝を経ながらも、数千年にわたって漢字を守り、儒教、道教に加え、インドから仏教も取り入れ、独自の文化を築いてきた。現在の習近平総書記が、ことあるごとに2000年以上前の古典を引用し、「中華民族の伝統文化」を強調するのを見るにつけ、この国が背負った歴史の重みを感じる。数年、数十年の単位でしか歴史を語ることのできない日本の政治家とは、根本的な違いがある。
ただ伝統は、変わらずに保存されてきたものではない。絶えずひっくり返され、変化してきた。時間の重圧の中に伝統があるのだと考えるべきだ。それがあいさつの劇的急変、拱手から握手への衣替えにも表れている。変わった後の現象に目を奪われ、失われたものを追想するのではなく、変わったことそのものを伝統として飲み込んでいく奥深さがある。それが抜け出ることのできない重圧なのだ。
微小な個人の意思ではどうにもらない重圧に押しつぶされそうになりながら、人びとは粘膜のベールで自己を守るすべを身につけた。林語堂が見ていたのは、こんな同胞たちのしたたかで、愛すべき姿だったのではないかと思う。
スペインの哲学者、オルテガ・イ・ガセット(Wikipediaより:編集部)
あいさつという儀式化した慣習の底に、文化の沈殿を透視しようとした一人に、『大衆の反逆』で知られるスペインの哲学者、オルテガ・イ・ガセット(1883-1955)がいる。著書『

リンク元

コメント

タイトルとURLをコピーしました