中国の配車サービス大手Didi Chuxingは、ヨーロッパ企業への初めての投資から1週間も経たないうちに、さらに勢力を拡大すべく、中東でUberと競合関係にあるユニコーン企業Careemへの出資を発表した。なお具体的な出資額は明らかになっていない。
そう、Didiはまた新たな市場でUberのライバルへの出資を決めたのだ。
今月に入ってから同社は、ヨーロッパ・アフリカでUberと競合関係にあるTaxifyへ投資しており、その他にもアメリカではLyft、インドではOla、南米では99、東南アジアではGrabの株主を務めている。さらに昨年中国事業を買い取ったときの契約にもとづき、DidiはUberの株式も保有している。
世界中のいかなる配車サービスにも投資しようという彼らの戦略には納得がいく。将来的に投資先とパートナーシップを結んだり、買収したりしやすくなるだけでなく、Didi(Uberに続きテック企業としては世界第2位の評価額を誇る)は影響力を世界中に広げることでUberにプレッシャーをかけられるのだ。また、これまで中国で4億人ものユーザーを相手にする中で構築してきた専門性やシステムを活用し、Didiは世界中の投資先企業に資金面以外の手助けをすることもできる。
つまり「敵の敵は味方」ということだ。
「私たちが次の段階へと成長しようとする中、Didi Chuxingが最先端のAIテクノ
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