新内閣にも世襲議員が多数(首相官邸サイト:編集部)
家業になったのか政治業
第3次安倍改造内閣は、首相を含め20人の閣僚のうち9人が世襲議員で、その比率は約5割です。党4役ではなんと3人が世襲議員です。世襲の比率は自民党が4割で他党に比べ圧倒的に高くなっています。それだけ国会議員を目指す人にとって、議員世襲は厚い壁、つまり参入障壁として立ちふさがっています。
政治家の2世、3世あるいは縁戚関係者でないと、自民党ほど、政界に入ってきにくいのです。政治が家業化しており、新たな政治人材を迎えにくくなっています。国際的にみても、米連邦議会における世襲比率は5%で、日本は異常に高いのです。閣僚の相次ぐ不祥事、失態、失言が目立ち、政治人材の劣化が懸念されるのも、そこに一因があります。
日本の医師は世襲が多いといわれます。それでも親が医師だった比率は25%だそうです。40%という自民党議員の世襲率の高さは突出しています。首相になった人をみると、さらに世襲は多くなります。安倍首相から過去に遡ると、麻生、福田、小泉、小渕、橋本氏らなど10人中9人がなんと世襲です。この中には、鳩山、細川氏ら非自民の人も含まれます。
獣医の参入障壁どころではない
加計学園問題では、獣医学部の新設が50年間もなく、参入障壁の高さが問題になりました。安倍政権はそれを打破するために、獣医学部の新設を認める規制緩和が必要だった
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