7月11日にペルーのペドゥロ・パブロ・クチンスキー大統領とケイコ・フジモリ人民勢力党党首が会談をもった。ペルーに蔓延る汚職への取り組みと、後退する経済の立て直しについて協議する為であった。
蔓延る汚職に関して、ウマラ前大統領と妻のエレディアまでも収賄と資金洗浄の容疑で最近逮捕された。同じく、汚職容疑で逮捕状が出ているトレド元大統領は米国に滞在中で、ペルー政府は米国政府に彼の身柄の引き渡しを要請している。
また、最近のクチンスキー大統領はアルベルト・フジモリ元大統領の恩赦を口にするようになっている。この両者による会談でも、この件についても話題にした模様だ。しかし、昨年の大統領選挙戦中のクチンスキーは彼と同年齢78歳のフジモリ元大統領の恩赦の可能性は否定していた。
大統領の私見に変化が見られるようになった理由は、ケイコ・フジモリが率いる「人民勢力党(Fuerza Popular))が73議席をもっており、一院制共和国議会の定員130議席で過半数を占めていることから、彼女の政党の支持無くして如何なる政策も立法も議会の承認を得ることが出来なくなっているからである。因みに、クチンスキーの「変革の為のペルー国民党(PPK))」は僅か18議席しかもっていない。また、フジモリ元大統領の恩赦に反対していた一部議員の間でも恩赦に反対しないという意向を表明するようにもなっている。
筆者が今回アルベルト
コメント