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神山町が示唆するのは「人間らしさを取り戻す」こと

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徳島県神山町は、クラウド名刺管理のSansan、放送プラットフォーマーのプラットイーズなど、IT系ベンチャーがサテライトオフィスを開設した話題の町だ。以前から神山町に関心を持っていたという電通未来創造グループリーダーの国見昭仁氏が神山を訪ねた。国見氏が見て感じた、神山での働き方や空気感について話を聞いた。

生活の中に仕事が存在する

──まずは国見さんが神山に興味を持ったきっかけを教えてください。

国見:以前から働くことについて考えていました。働くことには目的があって、それは生産性とか新しいものを生み出すとか、結果を残すとか。そこにピークを持っていければいいと思うんです。




──ピークというのは何のピークですか?

国見:成果のピークです。つまり最高のアウトプットを出せればいい。それが仕事の目的であって、目的が本当に到達できるのであれば、オフィスで働く必要はない。オフィスの中で働くことは手段にすぎなくて、オフィスにいることで成果が落ちるのであれば、外に出て働いた方がいい。

定時の時間で、与えられたスペースで、与えられた情報の中で仕事をするのが、目的を達成するに当たって本当に一番いいかというと、僕はちょっと違うかなと思っていて。そういうこともあって、アウトドアオフィスというのを始めたり。

──アウトドアグッズメーカーのスノー

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