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元神父は刑務所で何を考えたのか

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未成年者への性的虐待で12年の刑期を言い渡され米マサチューセッツ州の刑務所に拘留されていた米国のポール・シャンレィ神父(Paul Shanley)が7月末、刑期を終えて出所した。
▲バチカンでの復活祭の記念礼拝(ドイツ公営放送の中継から、2016年3月27日)
同元神父は路上神父として有名で、問題児の青少年をケアしていた。米ボストングローブ紙が同神父の未成年者への性的虐待を摘発し、米カトリック教会の聖職者の性犯罪問題を暴露、2002年のピューリッツァー賞を受賞している。同内容は2015年「スポットライト」(トム・マッカーシー監督)という映画となり、第88回アカデミー賞作品賞、脚本賞を受賞している。
同元神父(86)は2004年、バチカンから聖職をはく奪された。ボストン大司教区は元神父の釈放について「未成年者への性的虐待は絶対に許されない」という内容の声明を発表した。
同元神父は過去12年間、刑務所で自身の罪に対してどのように向き合い、神と対峙してきたのだろうか。バチカン放送(独語電子版)は刑務所から釈放されたばかりの元神父の写真を掲載した。杖を持ちながら歩く元神父は既に老人だった。
米国では、未成年者への性的虐待で牢獄入りした場合、他の受刑者からも軽蔑され、罵倒されるケースが多いと言われている。ましてや、聖職者の場合、どんな暴行を受けるかは分からない。元神父はそれらのことを全て体験

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