前編では野中さんのこれまでのご経歴や、パルコのマーケティングの歴史、マーケティングにおいて重要視していることを伺いました。後編では”データ”を軸にした、これからパルコが見据えるマーケティングの未来についてお話をお伺いしました。
――野中さんが今注力されている領域について教えてください。
一番はデータの蓄積・分析・活用です。以前から、PARCOカードというクレジットカードのデータや、アプリのユーザーデータは蓄積・活用しています。もちろんこれは個人情報は含みません。最近では、Wi-Fiからの位置情報の統計的なデータなども、ユーザーの認証をいただいて活用できるようになっています。あとは、気温や降水量などの天候データも取得しています。天気予報のデータではなく、センサーを自作して池袋店の屋上に設置して取得しています。あとはWeb上の情報ですね。HPやECサイトのアクセスログは取得しています。
このような、「お客さまのデータをいかに分析・活用していくのか」という部分が、私の部署では一番大きなテーマです。CRMを使って企画告知、クーポンなど、パーソナルかつ最適なコンテンツを最適なタイミングでお客様に訴求することだったり、テナントさんに対して情報を提供することで、テナントさんの売上や接客に活用してもらったり、蓄積したデータを上手く活用する仕組みを作ることに注力しています
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