フリクションについてデザイナーに尋ねると、ほとんどの人は「フリクションはUXをダメにする。」と言うでしょう。フリクションのないデザインが現在のビジネス・ゴールと言えます。確かに、簡単で素早いUXは理想と言えそうです。しかしながら、それが常に正しいというわけではありません。事実、フリクションがUXをより良くするケースもあるのです。
1.フリクションによりユーザの間違った決定を防ぐことができる
フリクションはユーザに考える時間を与え、ミスを減らします。
フリクションが安全性を向上させる一つの例が、「消去するかどうか」を確認するシステム・ダイアログです。ユーザはダイアログを見て「これは本当に自分がしたかった動作なのか?」と一度立ち止まって考えるでしょう。
2.フリクションはスキルアップに役立つ
フリクションは混乱を生み、認知負荷を増やします。通常、それは良いことではありません。しかしながら、フリクションがスキル向上のために役立つ場合もあるのです。
ゲームが良い例です。ゲームにおいてビギナーからエキスパートへとスキルアップするように、フリクションは学びを助長します。また、そもそもフリクションのないゲームは楽しくないでしょう。
しかしながら、デザイナーとしてはフリクションの程度に気を付ける必要があります。
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