加計学園より重要な財政健全化の憲法問題
日銀の財政支援を国会はどう考える
衆参両院の予算委員会の集中審議は、加計学園問題で明け暮れました。安倍政権の体質、行政の公平・透明性を追及することは必要です。一方、この問題に集中するあまり、「本来の予算委員会の義務、任務を果たしていない」、「国会は国家の基本政策の審議を置き去りにしている」という不満、批判が高まっていることは事実です。
安倍政権は憲法改正を国民投票にかけることにし、自衛隊の存在の明文化、教育無償化の二つを目玉にしようとしています。ここで重要なことは、防衛費や教育予算を支える財政が先進国最悪の巨額の赤字(国と地方で1000兆円)であることです。予算の増額ばかりに目が向き、財政の悪化を放置すれば、防衛費も教育予算も払えなくなる時がきます。
興味深い文科省の調査を目にしました。大学の新設学部、学科内容について「大学教育の水準にあると見受けられない学校がある」、「学士過程にふさわしい授業内容となるよう見直すべきだ」と酷評された学校があるのです。その一つが千葉科学大学(千葉県)です。設置者は、あの加計学園です。
中学並みの大学でも無償化するのか
「一般動詞とbe動詞の使い方、比例と反比例」など、中学校で扱う授業内容に盛り込まれていたそうです。学生のレベルが低いのででしょう。「大学とは名ばかり。中身は中学校」というケースが少なくないのです。こんな大学、大学生を教育無償化の対象
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